屋根から流れた雨を受け止めて、配管を伝って排水溝へ流す役割がある雨樋。
雨樋は簡単に損傷、破損するものではありませんが、老朽化によって素材が硬化し、ひび割れや破損が発生する可能性があります。
最近の住宅の雨樋はほとんどが塩化ビニル素材のもの。
防水性には優れていますが、乾燥する環境で長年使用すると素材がさらに硬くなって割れやすくなります。
例えば、布団用の洗濯ばさみがありますが、あれも塩化ビニル素材のものが多いです。
外に放置しているとパキッと割れてしまうこともあるのでは。
それと同様の素材なので、ある程度の年月がたつと劣化は致し方ない部分があります。
雨樋で特に壊れてしまいがちなのは集水器周辺。
雨水が溜まってくる場所はそれだけ水圧がかかります。
また落ち葉などの汚れもたまりやすい箇所なので負荷がかかり、壊れやすい箇所となっています。
雨樋は壊れてしまった部分だけ直すことも可能です。
ただし、同様の素材、形状をしていることが条件となります。
しかし考え方によっては他の部分が損傷していなくても雨樋全体が老朽化している事は間違いありませんので、予算的に余裕があれば全ての雨樋を交換してしまうことも検証しましょう。